2023.11.04 Sat
'82y DR250S キャブセッティングと車両入庫。


ばーっと走らせて店に戻り、エンジンを停止して直ぐにバッテリーを計測。ライトオンのまま走らせていたのでバッテリーの消費は大きい訳ですが、この程度の値なら問題ないレベルだと思います。まぁ現代の車両に比べると発電量はかなり非力です。
因みに画像でもお分かりのとおり、12V車とはいえH4ではないのでヘッドライトは頼りない位暗いです。笑

スパークプラグはストックの8番から一気に6番に上げましたが、それでもこの焼け具合。以前点火ユニットがおかしかった時に合わせたままのセッティングだった為、間違いなくキャブセッティングが外れているのでやり直します。

午前中ご来店してたお客さんが差し入れして下さいました。N野さん、有難う御座います!

で、キャブレターを外してジェットを交換します。




ここは一旦ストックのメイン#125、パイロット#42.5に戻します。しかしスパークプラグは6番のまま。外れていなければ真っ白になる筈です。

ミクスチャースクリューがかなり緩めたところまで回るので、ちょっと外れているのが分かります。

本日急遽預かりする事になった'70y CB750K0です。点火をウオタニに交換+滑っているクラッチを修理+スタータークラッチ修理、というメニューです。

そしてもう一台がTC96 FXRです。車検整備に加え電気式スピードメーターの追加となります。この車両も組んでから数年経っておりますが、綺麗に乗って頂いており有難い限り。

DRをストックのジェッティングで走らせましたが6番プラグでは当然真っ白。5000rpmを境にパワーの谷も発生しているのでまだ外れています。
この車両は吸排気ノーマルですが、それでも純正のセッティングでは外れています。これはどの車両にも言えますが、極普通に当たり前のハナシ。同じ車両でもそれぞれ内燃機毎に性能は変わります。ですから個々の車両毎にキャブレターのセットは違う訳で、徹底的に乗らずしてベストなセットが出る、なんて事は有り得ない訳です。
パイロットは選択肢が少ないし、概ね合っていると思うのでメインだけを”たった”1番手上げました。数字で言えば#125→#128に変更しています。加えてクリップ位置を変えるべきだと思ったのでC4をC3へ変更しました。

で、まずは点滴式でエンジン始動。というのもミクスチャースクリューはガソリンタンクがあると見難いのです。今までは4000rpmあたりのスロットルレスポンスが”眠たい”感じが否めなかったのですが、5000rpmまで一気に吹けるようになりました。走らせなくても良い感触が伝わります。

案の定、今まで乗ってきた中でベストとも言えるセットが出ました。プラグは8番です。80km/hを超えると速度警告灯が点灯するのですが、5速5000rpm、警告灯が点灯するまで一気に吹け上がります。
こういった小排気量の車両はキャブセッティングがほんの少しでも外れるだけで全く走らなくなる程シビアです。まだ単気筒なので楽とはいえ、メインを1番手変えただけ、で豹変する訳ですよね。
ハーレーのように大排気量なのにキャブレターは小さいサイズがたったの一個、という車両だと、どう外れていても取り敢えず走ってしまいますし、鬼トルクなので慣れないと良いのか悪いのかさえ分からない事が多いと思います。
キャブセットを極めたければ、国産小排気量で腕を磨けば、ベストなキャブセットへの近道になるのではないかと思います。当方もまだまだ未熟者ですけど、、


”ドンズバ”でセットが出ると流石に嬉しい。何より乗っていて楽しいし。
250ccシングルだと”全開”走行する場面も少なく無い為、キャブセッティングが出て速くなるのはとても重要。全てのエンジンパワーを使い切る車両故、セッティングが如何に大事なのか分かると思います。
後は距離を走らせるだけ。

明日はクイック作業となります。

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