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MARUMASU MOTOCLASSICA

2024 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 2017 Fastest EV Motorcycle in Colorado Mile Race.

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TC95 FXRS 足回りの作業〜其の弐。

今日も小雨が降ったり止んだり。はっきりしない天気でした。

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まずはリアのブレーキローター交換。FXRではショベル時代と同じテーパーキャップボルトを使っており、締まり過ぎて舐める事が多々あります。ですので赤ではなく青のロックタイトで組むのですが、それでも炙らないと回せません。

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酷く錆てます。このFXRはリアフェンダーが社外のFRP製品で長さが短い為、ホーンやバッテリートレーに直接路面からの水が容赦なく入り込む事になっています。

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オイルパンの内圧も抜いているのですが、、それでも合わせ面が滲んでいるように見えます。

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洗浄したホイールにブレンボ製ソリッドローターをセット。ボルトは同じくテーパーボルト仕様となります。

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ストックの9キャストやスポークホイールの場合、ティムケンベアリングとなり左右にアクスルスペーサーが入っています。通常ベアリングに接している側のスペーサーはオイルシールに刺さっている為、ホイール側にくっついたまま外れてきます。
しかし、グライドはシールドベアリングなので、アクスルシャフトを勢いよく抜いてしまうと全てのスペーサーがバラバラっと床に落ちる事になります。

このお客さんは関東在住で、タイヤ交換は二輪タイヤ専門店で行なって頂いています。その作業の際カラーがバラバラに落ちると、どこにどの順番で入っていたのか、分からなくなる事も無いとは言えません。
ですので今回せめてベルトプーリー側の2個のカラーを1個のロングカラーに変更しておきました。キャリパーサポート側はもうこれ以上変更出来ませんのでそのままですが、これで左右のカラー位置を間違える事は無い筈。
他店様で作業して頂いた際の事も考えて組む事は基本中の基本だと思っています。


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黒錆転換剤を塗っておきました。もはや70年代旧車のレベルです。

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普段手が入らない箇所こそ綺麗にしておかないといけません。

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以前この車両から外してあったクロモリシャフトを試しに使ってみました。

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他にもV-TWINだと思われる台湾製、それにH-D純正のアクスルシャフトを使い検証。同じモリブデングリスを塗ってアクスルシャフトを本締めし、ベルトテンションを張ってホイールの回転具合とアクスルシャフトの脱着のし易さを比べました。つまり3度組み直しを行いました。

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上のクロームメッキのものが台湾製、下がH-D純正。ナットの傘の部分の厚みが違います。

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同じく上が台湾製。純正よりも長さが長い為、極普通のナットで締めてから割りピンをシャフトに通す感じです。ですからナットの回り止めの機能はありません。

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このアクスルナットのところが溶接されているのがFXR純正となります。

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純正は専用ナットとなっており、割りピンを入れると回り止めになります。こんな地味な違いを説明する方はいらっしゃらないかと思いますが、「如何に純正である事が大事か」を知って頂きたいからです。アクスルシャフトは即死亡事故に直結する重要な部品です。安易に社外品に交換するのは絶対に避けて頂きたいと思います。

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何も問題が無ければローターを交換するだけの簡単な作業なのですが、、手間を喰いました。ですので後日フロント側のアクスルシャフトも純正に戻します。

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続いてはフロントのブレーキホース。ブリーダーが錆びていたのでチタン製のブリーダーに交換。

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小さな部品ですが、ブリーダーが錆びている車両はしっかり整備がされていない、と自分の中では認識しています。チタン製は高価ですが、錆びないし何より格好良い。削り出しのレーシングブレンボには特に似合います。

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この昭和感全開!のブレーキホースはもはや骨董でしかない訳で。ショベルヘッドなら兎も角、このツインカムを搭載したFXRには全く似合わないので全て破棄。

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この金属製の分岐ブロック、使っているうちに指を刺しているカシメ箇所が緩くなってグラグラに揺れるようになるんですよねぇ、見た事がある方も多いのではないでしょうか。スチール製なので普通に錆びますし。

皆様何処其処のメーカーのライザーだったり、ハンドルだったりは気にするのですが、アクスルシャフトやアクスルカラー、ブリーダーボルトなんかに拘る方は当然ですがほとんど居ません。

地味で見えない箇所こそ重要な役割をしている事も多々ある訳ですし、それらが全て正しく機能して初めて、マトモに単車は走ります。知らずに乗っても勿論問題ないですが、単車が心底好きなら其処まで突き詰めて知って欲しいと思います。

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流石に適切な長さのブレーキホースは在庫が無いので、明日部品量販店に走って買ってきます。

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